名前の由来
美術好きの私は西洋絵画を画集で見ることが多くありました。
19世紀フランスを中心に農村や農民を描いたバルビゾン派があり、日本でもなじみの画家にミレーなどがおります。山梨県立美術館の「種まく人」などは代表作の一つです。一方の巨匠にカミーユコローがおります。コローもまた名もないようなのどかな農村を好んで題材としました。その代表作に「モントフォンテーヌの思い出(追憶)」があります。そこに描かれたのはフランスの片田舎の風景や、池のほとりの雑木林でくつろぐ(たわむれる)親子でした。田舎の「のどかな」情景がキャンバス一杯に広がっていました。まさにキャンプ場のロケーションと同じでした。
絵画の題名となったモントフォンテーヌは描かれた村の名前であることがわかり、地図で見てみるとパリの北50キロぐらいの位置で、ここつくばも首都東京の北東50キロに位置することからたいへん親近感をもちました。ただ、キャンプ場の名前としてはちょっと長かったので、後半のフォンテーヌだけを採用しました。かの有名なフォンテンブローの森と誤解されかねませんが、名前の由来は違います。
以来名前を今に維持してますが、フォンテーヌの本来の意味は「泉」だそうで、ある有識者の方から「泉」はどこにあるのかと聞かれ戸惑ったことがあります。命名は醍醐味もありますが、年月と共に履歴書のようにも感じます。これからもお客様に親しんでいただける森を目指してまいります。




モントフォンテーヌの思い出/カミーユコロー作
ついでに
コローはこのんでこの風景を描いています。同じ背景で代表作が2点あるのも興味深いものです。

モントフォンテーヌの漁師