民家園 つくば文化郷

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つくば文化郷は筑波地方に根付く農家の家です。
かつて農家は居宅の「母屋」を中心に、来客を招く「書院」、多世代が同じ敷地に暮らすための「離れ」や「隠居所」、
そして、農作業をする「長屋」、家財やお米などを保管する「蔵」や「倉」、みそ、しようゆなどの自家製造所「味噌倉、
醤油倉」、燃料を保管するための「木小屋」、堆肥をつくる「堆肥舎」などなど、自営のための装備は大変なものでした。
そのため敷地も大きく、文化郷も約1000坪あります。それでも中堅の規模で、中には3000坪もあるお宅もあります。
また、長いサイクルで家系が維持されることを念頭に敷地内には防風を兼ねた「屋敷林」として杉や檜が植えられ、標
準で約80年のスパンで伐採、製材され、自家の建物の用材として使われました。
 文化郷は前記した全ての建物で構成されているわけではありませんが、当時を偲ぶ一面を今に伝えています。敷地
内では農作業の暇な時期に様々な手仕事の場であったことから、もてなし処としての機能と共に、手仕事の昇華でもあ
る陶芸などの工房(別館)や、作品発表のギャラリーなどがあり、ゆっくりとした時間が流れています。また、敷地南側に
は庭園が築かれ、年中枯れることのない湧き水が心地よい水音を立てています。春の新緑や秋の紅葉の時期はとりわ
け華やいだ雰囲気を醸し出します。